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2013年 02月 22日
プラナリアの友人と一緒に雪道を歩いて帰る。ユタではこの倍は積もるそうだ。そこでは日本でいう「かんじき」みたいな靴を履いて雪でも快適に歩くらしい。文化が違うのに環境が同じなら似たようなものが生まれるんだな。有袋類が他の哺乳類と似たような相似進化みたいだ。
友人いはく、プラナリアは細胞レベルでばらすと、それらが集合して繊毛をもったロゼッタを形成するそう。これはツボにはまった。またロゼッタ来た!この星形の奇怪な構造はいろんな発生や再生、さらにある種の癌でもみられる。単細胞が集まって増えるときに有利なんだろうか。そういえば、名前がでてこないけど池にいるような原始の多細胞生物も繊毛をもったロゼッタ型をしている。なんだかevo-devoだ。プラナリアのロゼッタと他のロゼッタでは必要な遺伝子は共通なんだろうか。再生に大事な遺伝子が見つかるかもしれない。もし種によって違うなら、ロゼッタの相似進化だ。 ステムセルのマスター遺伝子を見つけたいといって今のラボでトークをしたときを思い出した。いろんな組織の幹細胞は結構似てる。どれも自己複製するし、ストレスに応じて増えたりするのも同じだ。じゃあ共通のマスター遺伝子があるかもしれない。でも、ないかもしれない。結局、そんな遺伝子は今も見つかってない。じゃあなんで似てるんだ。持ってる遺伝子は組織によって違うけれど、使い方が似てるのかもしれない。別々の部品で似たようなステムセルサーキットを組んでる。サーキットを見るには、核の中までよく見えるでっかい顕微鏡が必要だ。次世代(今世代やな、もう)シークという名の。 追記。じゃあなんでヒトでは足が生えてこないんだろう。そこではロゼッタができない?それともプラナリアよりしょぼいロゼッタしかできない?じゃあプラナリアの最強ロゼッタを作る遺伝子(があれば)誘導したくなってくる。サーキットをもっと良い部品に変える。そういえば、ワイスマンのとこでマウスの指先(それもほんとにちょびっと先端だけ)が再生する論文が出たことあった。あれはロゼッタどうなってるんだろう。 #
by sugirioblog
| 2013-02-22 11:02
2013年 02月 22日
本当にすごい雪。30センチ以上積もってる。雪で埋まってる歩道を歩いてたら足が凍傷になりそうなので、ガラガラの車道を歩いてラボまで来た。30分くらい歩いたか。
ここまで積もったのは2年ぶり。去年は暖冬だった。 ニュートの再生について興味深い記事がネイチャーのニュースに出てた。ニュートはヒトにはないユニークな遺伝子達のおかげで再生ができるらしい。脚を再生できるなんてだいそれたことをするんだから、ヒトにないような特別な遺伝子があってもおかしくない。 ニュートの知見をヒトにつなげようとしてる再生業界にとってdraw backになると記事では言ってたが、そうは思わない。ユニークな遺伝子があるなら、それらを一時的に他の生物で発現させるとどうなるんだろう。iPS技術の恩恵で、遺伝子を安全に一時的に導入する方法は確立されてきているんだから現実味もある。そういえば、プラナリアにもユニークな遺伝子はあるんだろうか。あれこそ再生の親玉みたいなもんだ。研究所に某プラナリアの大御所がいるので、そこの友人に聞いてみよう。 セミナーを聞いてる限りではプラナリアはまだモデルとして確立しきってない気がする。誰ぞセルラインでも作れないだろうか。そこに何か遺伝子の組み合わせを導入したら、単一細胞から個体ができたりするんだろうか。pluripotencyどころかtotipotencyの獲得は夢がある。 #
by sugirioblog
| 2013-02-22 04:49
2013年 02月 21日
コラボ先から頼まれた免染中。指定された抗体がちょっと微妙。組織によって条件が違うのかも。週末にconfocalで見ながら検討しよう。 それから、ちょっと楽しみな培養実験を開始した。あの薬剤効くかな。 ぼくは完全にウェットな系に偏っている。コンピューターから気の利いた遺伝子をひろってくるのは自分ではできない。じゃあ取り柄は何かと言うと、すぐにできそうな実験をパッと考え付くことかもしれない。 簡単でワクワクするようなパイロット実験を思いつくのは大事だと思う。やらざるを得ない王道的な実験(ノックアウトとか)はすごく時間も費用もかかるので、全力でスカをかまして何も残らなかったではどうしようもない。いろいろと手を出して、多くのパイロット実験の積み重ねから、手堅くて全力をささげても良い対象を拾ってくる。ウェットな実験の肝はこういった小回りを利かせられるかだと思う。そのためには幅広い知識やアプローチを柔軟に取り入れられる姿勢が大事だし、留学してその機会に恵まれていると思う。当然多くのパイロット実験はメインのプロジェクトに成長することはないけれど、ひとつひとつの観察は自分の血肉になってると思う。それに毎日休みなく走り続けるようなサイトメトリー実験ばかりしてるから、こんな新鮮な実験が清涼剤になってくれるのだ。 細胞工学の原稿校正が終わった。編集部との校正もスムーズで、送ったモデル図をカラフルに調整してくれてうれしい。 明日はすごいストームらしい。研究所もほとんどお休みモード。専属のテクから明日はだめよーて連絡が着た。ぼくが昼までに這ってラボに着けば実験は問題なくできそう。 #
by sugirioblog
| 2013-02-21 11:22
2013年 02月 21日
今日は所内セミナー。かなりおもしろかった。genomicsですごいトークは良く聞くけど、核膜タンパクもきちっとやれば光るものなんだ。
ああ、この現象見たことある。あの時はアーチファクトかと思ってたけど、意味があるのかも。 エピジェネティックメモリーに関係あるのかな。仮説は簡単に試せそうなので、実験を仕込もう。 人によっておもしろいポイントは違うもので、同じセミナーで自分のカウンターパートな人を見るのは勉強になる。それが自分と近いステージならなおさら。 今日のネイチャーで住血吸虫の幹細胞が報告されてた。へー。変わった生き物のステムセルを探すのもおもしろいかもしれない。これのプレビューの最初の一文が笑えた。住血吸虫 are nasty. まあ、確かにそうやけど。significancyについて反論のしようもないわな。 追記。これから毎日免染。 #
by sugirioblog
| 2013-02-21 07:04
2013年 02月 20日
はじめまして。りおです。
日本で大学を出たあとにアメリカでPhDをとって生命科学研究をしています。 幹細胞とかシグナルがトピックです。 思いついたことやアメリカ生活などを徒然と書きます。 #
by sugirioblog
| 2013-02-20 13:16
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