以前の記事
2018年 05月 2018年 04月 2017年 12月 2017年 05月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 外部リンク
カテゴリ
その他のジャンル
最新の記事
記事ランキング
検索
|
2014年 11月 21日
今日はヘッジホッグで有名なFSさんのセミナー。
NEJMなんかでもヘッジホッグ阻害剤のbasal cell carcinomaへのphase 1 clinical trialや小児癌であるmedulloblastmaへの使用症例報告がある。 ただし、いずれ再発するようで、それはSMOの変異による。 以下感想。 シグナルを抑える=変異による分子進化を促してるのか。結局シグナルを抑えたら細胞が有無をいわさず即死するんじゃなく、quiescentな状態で耐えてるそうだ。この間に選択圧がかかって、変異が入るんだろう。造血の細胞ではquiescentな時期はDNAダメージがたまりやすいという報告もあるし。こういう状態に変異原となる抗癌剤とか入れてると、なおさらだ。抗癌剤と分子標的薬の併用にはそういうジレンマがありそうだ。 乗り越えるためには、変異抗原を認識する抗体に細胞を即死させる薬剤をくっつけるというストラテジーもある。これなら変異細胞に選択圧をかけることなく殺せそうだけど、抗体ベースだから表面抗原にターゲットが限られてしまう。Imatinibのような細胞内部までいくケミカルにシグナルを抑える機能だけでなく、構造が変わるなどして細胞を即死させる機能を付加できると良さそうだ。 あと、小児で分子標的薬を使うと発育不全が懸念されるけど、どうせ治療抵抗性の癌の場合、藁にもすがる思いでやってるそうだ。 腸幹細胞でreserve集団があるなんて言ってた時期もあったけど、あれは特にspecificな細胞があるわけでなく、ヘテロな分化細胞たちの脱分化であるとわかったそうだ。reserveていうの一時期はやったからなあ。。。「普段はdetectできないほどレアな隠れステムが別個にいる」というコンセプトで、HSCではCD150を宗教上の理由で使えない人(認めたくない)人がいまだに言ってる。検出限界以下ギリギリてのがミソで、泥仕合仕様。。。 FSさんのそのへんの訂正はこの論文でしようとしたのか。
by sugirioblog
| 2014-11-21 11:51
|
ファン申請 |
||