以前の記事
2018年 05月 2018年 04月 2017年 12月 2017年 05月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 外部リンク
カテゴリ
その他のジャンル
最新の記事
記事ランキング
検索
|
2014年 09月 19日
今朝はラボミ。いつも鋭いというかきつい質問をよくする人の発表だけど、自分のが一番支離滅裂やん。。。データを適当に並べた感がすごい。煙に巻くためにわざとそうしてるんかなあ。
最低限の実験しかしないSとは対照的だった。Sは数少ないバリエーションの実験をひたすらリピートするタイプ、かたや彼女はてんでばらばらの方向の実験を1回ずつやりちらすタイプか。2年間いてどのデータにもエラーバーがないのが物語ってる。。。 最近旬?のセルネットのPも発表。こちらはエンドレスにディスカッションが続いた。いろんなディレクションがあるけど、コンソーチアムを作って分担するのに賛成。でないと終わらん。 昼はランチ支給の臨床セミナーに潜り込む。急性下痢の鑑別診断と治療。懐かしいなあ。ぼーとしながら聞いた。演者のMDがめっちゃおじいちゃん。 夕方からメンター大会。めっちゃ大御所を囲んで、ポスドク達と飯を食う。途中で席替えするから3時間で2人楽しめる。ぼくの席はやたらボブボブしてた。 1人目はボブ・ワインバーグ。癌遺伝子Rasの発見者。「がん遺伝子に挑む」の本でも御馴染。やたら日本語で話してくるのにびっくりした。コンニチハ、オマタセシマシタ。ハジメマシテ。 彼は実験が嫌いだったそうで、70年代後半にもう実験をしなくなった。最後にした実験は制限酵素の精製。当時は市販されてなかったから。それからはPIらしく論文とグラントのライターに転身。 ラボのスタイルは、ポスドクに2週間論文を読ませてラボメンバーと個別に話させて、誰ともかぶらないおもしろいプロジェクトを練らせるというもの。ポスドクの提案が下らなかったら、仕方なくこちらからプロジェクトを渡す。「ひたすら無意味な実験を積み重ねてデータの量がすごいだけで、ストーリーが意味不明なのが一番困るね。」あと、「ポスドクを雇う際は前ボスに電話して評判を聞く。性格異常なやつをつかむとラボがダメージを受けるから。」 最後に癌研究のこれからを聞いたら、「前時代のsystems biologyは遺伝子の名前を羅列しただけで癌を理解できなかった。次のinformaticsは細胞内の生化学反応まで描出してほしい。」きっと何万回も聞かれてる質問だったろう。かなり気安い感じで、最後は皆とツーショットを撮ってた。 2人目はエンジニアのボブ・ランガー。1300本もの論文と1000以上のパテントをもつMITの中でも最高峰の称号Institute Professorをもつ。 すごいエネルギッシュで、昔のISSCRでもすごいハイテンションで1時間ぶっとおしで話し続けたのが印象に残ってる。電池のタイプが違う。今回は、1時間近くパテントについて語り続けた。最近自分がとってるビジネスコースの続きかと思うくらい。 ポイントは 1.パテントは他人が自分の発見や技術で金儲けをしたときに訴えるためのもの。訴訟以外に用法はない。MITあたりでは自分の研究から会社を作って製品化するのが、特にエンジニアでは当然のようにあるから。 2.彼のラボでは論文のドラフトどころか学会発表やポスターのアブストを出す前にパテント申請する(File First!の精神)ので、パテントはばっちり。さっさと申請を済ますおかげで論文が滞ることは一度もなかったという。 3.patentableなものは新規の化学物質や既存であっても新しい使い方をする物質など。インフォ分野でもアルゴリズムは対象にできる。逆に、生化学経路やメカニズムをパテントにするのは厳しい。
by sugirioblog
| 2014-09-19 11:04
|
ファン申請 |
||