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2014年 02月 04日
こういう症状に注意!
難航してる論文にずっとスタックして、そのことばかり考えてる。まさに昨年の自分がそうだった。 論文にそこまでの価値があるか。ありえないくらいの発明ならともかく、1分ルールでおもしろくないものに人生を賭けられない。分野のdetailや白地図に名前を書き込むのも大事だけど、その途中でキャリアや命を失っては本末転倒だ。 全力を尽くしているうちに、論文が自分の分身どころか、論文が自分そのものになってしまう。 もし論文が敗れたとき、自分を失いかねない。 科学者のアイデンティティは論文でもなく、セクシーなストーリーでもなく、まともなサイエンスをしようとすることなのに。いつのまにか論文がそれになってしまう。 自分の全てを出し切って通用しないならともかく、論文が転がっていく最中にだんだん他人のストーリーが足されていく状況はつらかった。ワンマン経営のこわいところか。ラボ内のコンペティションの方がよっぽどマシかもしれない。ラボ内の嫌なやつは倒せても、さすがにワンマンボスは倒せない。 out of my controlなところでアイデンティティが崩壊していく。首がどんどん増える。明らかに論文がおかしな方向にいってるのに、止められない非力さ。この過程で完全にアイデンティティが崩壊して、昨年までの自分とは完全に決別した。そのために、分野もラボもきっぱりと変えてやり直すことにした。
by sugirioblog
| 2014-02-04 15:05
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