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2013年 07月 04日
木村資生著。
分子進化の中立説の研究者。 著者の立場、思想が前面に出されていておもしろい。教科書的に書かれたところより、一線の研究者の述懐に味がある。 今でこそ当たり前のようにホモログで配列を比べてconserved domainが大事と言ってるが、それは中立説に由来するという。 ダーウィンは非常に勤勉(?)で、対立する仮説を聞くとすぐにメモをとっていたという。対立する仮説や発表に目を閉じる研究者もいる中、このオープンマインドさは見習うところがある。 また、自分の仮説が間違ってるとわかると、固執せずに撤回する。これは非常に勇気がいるし、自分のクレジットを永久に損なうという恐怖もあるだろう。しかし、小さく脆弱な仮説をズルズルとひきずるよりはあっさり切り捨てる方が将来的なクレジットが良い(何か日本語がおかしい)。 本能と進化は個人的に気になっていた。たとえば、蜂の精巧な巣作りなど。高校の頃、ファーブル昆虫記の読書感想文でこういった本能がどこからやってくるのかグダグダ述べたことがあるけど、何のコメントもつかなかった。蟻のような精巧な本能行動のプロトタイプを持った種が発見されでいるという。これは、進化の過程か。 気になったこと。ゲノムであまり使われないところは時系列に沿って塩基配列が変わりやすいのなら、それをもってpredictiveにゲノムのノンコーディング領域を半機能的annotationできないものだろうか。本当にジャンクなところと、実は大事なところ。
by sugirioblog
| 2013-07-04 10:29
| 読書
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