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2013年 06月 07日
久々に別分野の勉強。この期間を活かしてライティングの練習をしたり勉強をすることにした。
まずはこの論文。肝臓再生ではNotchによる肝細胞→前駆細胞のリプログラミング(ちょっと前まで分化転換といわれた)がおこる。肝細胞のlineage tracingをして、急性ストレス下でトレースされた細胞が前駆細胞のマーカーでも染まるという結果。 でも、その2年前に思いっきりネガティブな論文が出てた。こちらは、「ほとんど」同じシステムでlineage tracingをしたけど、肝細胞から前駆細胞へのリプログラミングは急性ストレスでは見られず、一部の慢性ストレスや肝切除でしか見られなかった。前者の論文の考察では観察したタイムポイントやマーカーが悪いからネガティブな結果になったとしているが、どうもそれだけで説明がつくとはちょっと思えない。 おそらく系に精通していると微妙な違いがわかって、全然異なる結果になった理由が説明できるのだろう。ぼくらの分野でもよくあることだ。しかし初心者が読むと全く混乱させられる。 肝臓は普段はほとんどターンオーバーしないし、ちょっとストレスや手術で細胞が減っても成熟肝細胞が分裂あるいはサイズを大きくしてスキマを埋めてしまう。どうしようもないくらい強烈なストレスが慢性で続くと成熟肝細胞がジリ貧になって前駆細胞を使う。というのが分野は違うけどいくつか見た論文から得たぼくの理解だった。現場から離れて久しいけど膵臓もこんな感じだった気がする。 造血は大分違うように見える。でも最近はなんとなく似てる側面が見えてきた。
by sugirioblog
| 2013-06-07 10:49
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