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2013年 05月 07日
ローテ君も来週まで。最初に与えたプロジェクトは本当に申し訳ないくらいboringだったけど、いつしか自分で別のプロジェクトを考え付くようになってくれた。
かなり本気でうちのラボに来たいそうで、先週はボスとの直談判につきあった。もう一人いる強力な候補学生と天秤にかけられてるところだ。今年はうちのラボがかなり人気だ。例年は誰も来ないのに。例え来ても、時間の無駄だったかのようにそそくさと出て行っていく。今年は何か違いがあるんだろうか。 このラボで3人ローテやインターンを世話した。 一人目は1年後輩のインド人院生。めちゃできるやつだった。まったく経験がないはずなのに、はじめからポンポンと実験系を思いつく。ぼくが2年生のときにやってきて、今でも仲良くしている。あまりに優秀で喉から手が出るくらいほしかったけど、惜しくも放流先のラボに帰ってしまった。彼はそろそろポスドクとして行き先も決まり、移転が秒読みだ。お互い独立してからもセミナーに呼び合いたい。 2人目は中国からインターンとしてやってきた学部生。去年世話した。若い。手がきれいで、安心して実験を任せられる。そして考えるのが好きでいつもI hypothesizeとか言ってた。いいことだ。若い分、老獪さはないけどいずれ身に着けてほしい。またリピーターとして今年やってくるらしい。 3人目は今世話しているローテの大学院生。ぼくにあまり余裕がない時期、よりによって一番boringなプロジェクトを担当してもらうことになった。かなりかわいそうなことになるかもと危惧していたけど、この3人の中で一番どハマリしてくれた。毎日HSCについて議論していくうちに、プロジェクトを考え付くようになってくれた。 ぼくがローテを世話するときに気をつけるのは、 1.キレないこと。当たり前だけど大事だ。やばくなったら深呼吸。すーはー。幸いこの3人はすごくやる気があって、ぼくをどんどん引っ張っていくくらいエネルギーがあった。これの応用で、(ぼくよりもっとこわーい)ファシリティの前で叱る芝居をすることがある。Cytometryの予約に30分遅れてやってきた時とか。 2.考えさせる。一見わけのわからないアイデアでも聞いてあげる。もしかすると、物を知らないからこそreasonableなことを言ってるかもしれない。 3.議論につきあう。分野に関する知識はこちらに一日の長があるのだから、惜しまず教えてやる。本質的なこととテクニカルなことを区別して考えるのは、こちらの成長にもなる。バックグラウンドの軽いレクチャー→疑問点を洗い出して議論。5年も同じ系をやっていたら、毎日いろんな角度から分野に横たわってるクエスチョン達を俯瞰して議論できるはずだ。そして疑問をアドレスするための実験系のヒントを与える。 4.データの確認。一番大事。全部実験ノートに貼ってもらう。去年のインターンの実験ノートは今でも別のポスドクのとこで活躍してる。元データの場所も把握。 5.彼らの以前のトレーニングを尊重する。ローテの院生ともなるといくつかのラボを回ってきている。今ついてる学生のモレキュラーバイオロジーに関する造詣はぼくよりも深い。彼らの経験から学ぶことも非常に多い。
by sugirioblog
| 2013-05-07 10:37
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