以前の記事
2018年 05月 2018年 04月 2017年 12月 2017年 05月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 外部リンク
カテゴリ
その他のジャンル
最新の記事
記事ランキング
検索
|
2013年 04月 04日
免染について。
ビッカビカに光る細胞があるとする。発現レベルが高くて、cytometryで右端までいくくらい。方や発現が弱くて(cytometryの)10のスケールでひとつシフトしてるくらいの細胞。こんなのが同じ視野にあると、ビッカビカの閃光にやられてしまって弱いほうの細胞は見えない。 論文で「発現してる」とされてる細胞が実はヘテロな集団で、なぜが大多数が前者のビッカビカ細胞の存在に気づいてなくて、後者のかなり微妙な細胞が大事にされてる。どれくらいかというと、もう業界でpreveilingなモデルの中心に来てる。 なんでだ?自分で書いてても変な気がする。発現が弱くて見えにくい細胞がほとんど無視されることはあれど、めっちゃ見やすい方が扱われてない。当然、ビッカビカであってもアーチファクトではない。すごく自然な染まり方をするし、cytometryやメッセンジャーレベルでも確認できる。そしてその細胞で特異的なCreを使って飛ばすとパシッとフェノタイプが出る。 弱いほうのは相当見えにくいのだ。免染はかなり自信があるけど、よく学会で目にするモデルのようには見えない。実際は、ビッカビカのやつがデーンとモデルのど真ん中に突き刺さってる感じだ。 ぼくが今見てるものに限っていえば、可能性はいくつか考えられる。ひとつは、自分でリピートしたことないから、最初の報告を鵜呑みにしてる場合。業界の最大手の見解だから、そうなんだろうという考え。めんどうなトランスジェニックマウスを使う場合、なかなか手を出しにくいこともある。もうひとつは、経験が足りずに、見えたものが本当は既存モデルと違うんだけど、それに気づかない場合。 最後に、食い違うものを見てしまったときに、見なかったふり。あまり考えたくないけど、最大手が最強の敵になってしまうのを恐れて、彼らと歩調をそろえようということ。実際に観察した結果、最大手のモデルと違うものが見えても、言い出しにくいのかも。全然健全なサイエンスじゃないけど、業界大手な勢力が存在すると、それに沿わない論文は出にくいことがある。 すっごいおもしろい観察なんだけど、業界的にはマジかよ、ありえん、て思われそう。顕微鏡をみながらモヤモヤとすごしていた。
by sugirioblog
| 2013-04-04 09:53
|
ファン申請 |
||