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2016年 10月 05日
その次に琴線に触れた論文。
iPSから細胞を作る場合の難点は行程が複雑なことと、産物が胎児期の分化細胞どまりなどがある。iPSから組織幹細胞を作って安定化させれば、それを中継点としてロバストな細胞造りができるかもしれない。しかし組織幹細胞を作ることは未だ達成できていない。逆のアプローチは分化細胞を組織幹細胞まで戻すことだ。iPSまで戻りすぎるのではなく。 この論文はYAPを一過性に発現させることで分化した細胞を組織幹細胞まで戻した。乳腺、すい臓、神経で共通して誘導できた。もちろん疑問としてあがるのは、本当に分化細胞を戻せたのか、それともコンタミしてる組織幹細胞をみていただけか。論文では分化細胞のlineage tracingをしているので一応アドレスできている。ここで使われたトレーサーがどこまで厳密に分化細胞のみなのか不明だが。一つの答えはこの現象のロバストネスにあるだろう。脱分化できる成功率(細胞数ごとの割合や試行ごとの成功率)が明記されていればある程度推測できるが、それは見当たらない。 血液ではどうか気になるが、血球系ではYAPはフェノタイプがないので、使えないかもしれない。
by sugirioblog
| 2016-10-05 11:57
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