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2016年 01月 21日
今年もポスドク探し関連のエントリーがランキングに入る時期になった。日本はこの時期にポスドク探しが一斉スタートなのだろうか?何か参考になれば。
GDラボにアプライしてくるcandidatesの中でも「こいつすげえな」と思えた人々の持つファクターを書いた。 ー出身ラボの系譜。 (GDラボに限ってだけど)論文やfundingよりも重視してるようだ。HHMIとかノーベル賞ラボならバッチリ。この2年見てると、GDが面識ないラボの人はとってないんじゃないかな。ポスドクを送る・受けることでPI同士のコネクションを強めるという手段でもあるようだ。 ー本人の感触。 セミナーで自分の論文の内容だけでなく、きちっとlong-termゴールやvisionを自分語りする。「中身がある」てやつ。今すぐPIになるんじゃなく、ポスドクトレーニングをするわけだから、「自分が○○の分野を作るために、自分のバックグラウンドXXをもとにGDラボでやってる△△分野を身に着けたい」、というのが模範解答なようだ。昨年来たポスドクは酵母のクロマチン研究がバックグラウンドで、GDラボでは細胞のキャラクターがわかっている血液腫瘍の研究をすることで、(将来自分のラボでは細胞のキャラクターがはっきりわかってない固形癌をモデルに)癌研究にガチのクロマチンbiologyをもちこむという。 ーアプライ時期。 遅くともthesis defense(学位公聴会)の半年前からPIにコンタクトをとってるようだ。1年後にdefenseだけど既にキーストーン学会でスカウトされた、というのも来た。ビッグラボなんて空きができたりfundingの工面で半年待ちとかザラなので、早ければ早いほど良いようだ。 多くのフェローシップは学位取得後1年―2年が申請期限なので、卒業前に「ポスドク先を見つける、フェローシップに申請する」のコンボセットは非常に大事だ。学位取得ラボに居残ってしまうと研究キャリア面で絶対的に不利。本来ならカンパニーに就職すべきだといわれるコース。 ーfunding. EMBOやHHWFあたりの有名どころをもつ。このクラスはGDラボでも1人いるくらい。ラボに来る前からpreliminary dataなんてどうやって用意するんだと思ったが、既にラボにいるメンバーのデータを使えるようにすり合わせながらproposalを練る。半年後の登ラボを控えながら、現役メンバーのデータを手に入れようとGDと綿密な打ち合わせをしているまだ見ぬ新人がいる。 ー論文の有無。 既に論文をもっていることがほとんどだが、中には投稿中も。ちなみに昨年見たcandidateで別格にとびぬけていた人はまだ論文がなかったが、すごすぎて、論文の有無なんて別にどうでもいいと思った。あれはできすぎた。きっとGDラボ来ないな。F99でもとって更なる大御所のとこでPI直行路線だろう。 もちろんGDラボでも自分のように学位取って2年たってから来たような例外を含めて、上記を1つしか満たしてないポスドクもゴロゴロいる。 追記。 日本(特に医学部)では推薦状は1人1通までしか書かないというPIの例をたまに聞くけど、文化が違うとしか言えない。こちらでは複数アプライして複数オファーをもらうことは大学入試の頃からPIになるまで(その後も栄転などで)一貫して当たり前のことだ。
by sugirioblog
| 2016-01-21 13:42
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