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2015年 04月 02日
Camelidラクダからとった抗体。あと、鮫からもとれる。これらはY字型抗体と異なり、monomerで小さいかつきちんと特異性もある。
最近たまに耳にするので、勉強した。 基礎研究のツール(タンパク結合のタグ)として、臨床応用(抗体医薬)として両方されてる。 このレビューに詳しい。 Nanobodyの利点は ―十分に小さいのでベクターに組み込みやすい。 ―monomerなのでfusion proteinにしても元のタンパクの形の邪魔をしにくい。 ―小さいのでblood brain barrierを越える。 基礎研究のツールとしての例はこのCell論文。protein translationをomicsするのにTRAPがある。これはribosomeを沈降させて、そこにからみついてたmRNAをSeqすることで翻訳を解析する。沈降させるにはribosomeにタグがいる。 従来のTRAPではribosomal proteinにGFPタグがfusionしていて、anti-GFP beadsでribosomeをとってくる。そしてribosomeにからみついてたmRNAをseqする。しかし、GFPを別の目的で使ってしまった場合、別のタグをribosomeにつける必要がある。この論文ではGFPをneural connectionのindicatorとして使ったので、ribosomeはanti-GFP nanobodyでタグすることになった。なので、ribosome fused with nanobody-GFP-beadsの結合ができて、無事TRAPできる。 これなら、GFPを別の目的でつかいながら、ribosomeのタグとしても使いまわせる。 臨床ではphase IIまで行ってる抗体医薬の例としてこれ。TTPの治療として、凝固因子vWFを抑える。 2005年くらい、自分が免疫内科にポリクリしたころ、camelidラクダの抗体と聞いて「んなアホなもん使えるか」といってた現場を思い出した。
by sugirioblog
| 2015-04-02 12:34
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