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2015年 02月 18日
昨日の続き。
尊敬されるサイエンティストというのは新規かつハイインパクトな発見をするかにかかってきたけど、それとは違うアングルでの評価のされ方が巻き起こりつつあるのかもしれない。業界の間違いを正すような仕事も、新規性という意味では何もないけど、十分尊敬に値する。 ふつうはサイエンスの進展にともなって間違い論文は消えていくけど、その自浄スピードがちょっと追いついてない業界もあるようだ。とくに新規性を狙いすぎて言ったもの勝ちになってるような分野では。そういう場合、努めてkeeping record straightな態度やeffortが求められる。それも一つのラボにおさまらない、複数のラボのeffortで。 この業界でも有名なある再現性の乏しいPIが良くいう格言に「世界で2番目に高い山の名前など誰も知らない。一番でなければ意味がない」とあるそうだが、そういう超競争スピリットがこんな現状を生み出した一因にもなってるだろう。誰もが思い付かなかったオンリーワンなアプローチさえあればそんな競争は蚊帳の外と思えるけど、実際はアイデアやマテリアルがかぶることはいくらでもあるし、誰よりも早かったナンバーワンが(追随を駆逐した後で)オンリーワンのふりをすることもある。 業界の間違いを正すような仕事で尊敬を勝ち得てる例では、アーヴラボのAWさんなんかはその良い例だな。10年以上前に流行った偽分化転換(造血幹細胞が神経になったり)に止めをさした仕事で彼女のキャリアは確立された。これは素晴らしい仕事だ。当時は造血幹細胞を移植したらどんな臓器にもなるような話がまかりとおってた。ぼくが大学に入ったころに全盛を迎えていた、ステムの狂想曲だった。
by sugirioblog
| 2015-02-18 11:23
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