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2014年 10月 06日
今日のNature.
上のフロアの友人のやつだ。何度もセミナーで聞いたし一緒にだべってたから内容は前から知ってた。本当なら血液学の教科書が書き換わるかもしれない。 HSCを移植することなく性質や機能を調べるには、in vivo barcodingが必要だ。それを1年間おっかけたけど、HSCやなくてそれよりも数段階分化してるMPPてやつがphysiologicalな造血に大事かもしれないという内容。MPPは分化してるので、一部のステム原理主義屋さんからゴミ細胞のようにみられてた。遺伝子をノックアウトしてフェノタイプがHSCやなくてMPPに出た場合、前ラボでは「あなたの暗い未来を祝して」お通夜を開いたものだ。本当は大事かもしれない。 HSCの機能を知るには移植がスタンダードだ。しかし、多くの論文は移植のデータからHSCのphysiologicalな性質を推測してる。つまり、移植時にめちゃんこ増えて血液を作れて、それが長期にわたって続くかを見てるにすぎない。なので、そういうデータから非移植時のHSCがどんなふるまいをしてるかは数段階のassumptionを重ねることになる。 「quiescentでいざという時のためにとってあるHSC」という良く聞くstatementは、実際は「移植してめちゃんこ増えた細胞」だと仮定してる。 今回の論文は上のstatementに挑戦する内容だ。2年以上追っかけたらHSCは重い腰を上げて活躍するんだろうか。もちろんそんな実験は既にやってるそうだ。 ちまみにMPPやCMPといった分化細胞は本当に実在するのかというマニアックな議論もあるけど、ぼくは原理主義者だったので分化細胞のことは一切フォローしてなかった。最近ちょっと関わるようになったくらい。
by sugirioblog
| 2014-10-06 09:25
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