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2014年 05月 07日
今朝はポスドク候補のセミナー。このラボでは朝いきなり通知がある。みんな知らんがな状態で参加。
完全にインフォの人。詳細はイミフだったけど、HHMIラボ出身で、ボス同士が友達らしい。来るかどうかは不明。というよりも、これをダシにして彼らのデータベースを使いたかっただけでは? それからこのPIのセミナー。やっぱりNRBはすたーうぉーず的なセミナーが聞ける場所だ。MGHにいった同級生がすたーうぉーずセミナーに飢えてきたらしい。 見た目なんとも渋い紳士だった。ESやECではレトロウイルスだけでなく、レトロトランスポゾンもサイレンスされてるそう。え、こないだの論文と逆やん、、、と思って後で聞いたら、the paper is interestingだねと苦笑いしてた。 ゲルシフトアッセイやIPだけの白黒の世界で、ここまでストーリーを構築できるのだと感心した。こういうシンプルさは好きだ。 夕方はrefractory pediatric cancerの臨床家向けセミナー。治療抵抗性の小児癌の臨床試験アップデートについて。 本職には関係ないけど、やはり腐れ医学生だったこともあり、個人的に接点もあるし、せっかくボストン小児病院にいるんだからこういうのにもexposeしてやろうと参加。 スピーカーは小児移植の担当の医者。個人的に、アメリカのこういう医者は超分業化が進んでいるせいで移植以外の時間はハナクソほじってるのかと思っていた。実はこういった医者が臨床試験を動かしたりしてるようだ。日本だと検査も雑用も含めて全てを医者一人でせなあかんとこに加えて臨床試験もやることになる。 内容は2つ。 1.imatinibに代表されるtyrosine kinase inhibitor (TKI)は成人はともかく、小児だと発生に使われるシグナルなどを阻害する恐れがあってコワイ。かといってimatinibも10年かそこらの歴史しかないので、小児の長期フォローの結果もまだない。将来的にはgenomic profilingがルーチン化されれば、こういう分子標的薬に対するmost likely respondする子とヤバイ副作用出る子が分けられるかもしれん。 この10年でgenome, encode, iPSとサイエンスが進んで、未だにimatinibが分子標的薬の代表例であり続ける現状がショッキングだった。 2.免疫療法。BlinatumomabというT細胞とB-ALL細胞の間の免疫反応を助けるモノクローナル抗体について。小児B-ALLは8割は楽勝だけど、残りの2割や再発例は依然厳しいのが現状だ。小児B-ALLの再発例でphase 2までいって、完全カンカイが40%くらいにいったそう。現在進行中。詳細はウェブに出てる。コロラドの人が今日のスピーカー。 genomic profilingはおもしろい。既存のevidence based medicine EBMでは数少ないマーカーと既往歴や検査値の組み合わせだけでパターン化してるけれど、profilingでもっと個別化ができるかも。ここまでくるとEBMという次元を超えて完全な個別医療になる。現状では夢のまた夢だけど、費用がクソ安く速攻でゲノムが読めるようになれば、医者がハナクソほじってる間にできる。それくらい簡便にならないと、忙しい医者にとって実用化はできないだろう。 今日はウイルス感染の実験を見せてもらった。自分が一番かかわることになる実験だ。cell prep, MACS, FACS, infectionと12時間かかるなあ。しかもとれる細胞はレアだ。この辺の感覚はadult HSCのスタディに近い。チームで分担して行動しないと実験が終わらないかつ時間切れでサンプルが腐るのも同じ。 学生によって毎回全ステップで細胞数えるのもいれば、決して数えないのもいるのがおもしろい。 今日はシッティという単語を学んだ(笑)どこまで活用できるんだ。使用例は、半年かけて準備した実験の最後の段階で必要な試薬がオーダーすらされてないことに気付いたとき。運よく隣のLZラボが持ってて事なきを得た。
by sugirioblog
| 2014-05-07 13:21
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