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2014年 02月 17日
昨日のネイチャー。
驚愕の実験系。マウス腸幹細胞のin vivo live-imaging。こないだまで前ラボで冗談で言ってたら、実現したとは。 デバイスをマウスのお腹に埋め込んで腸の底cryptを観察。tissue stem cellはライブイメージングの時代だ。逆にいうと、今まで思弁の産物だったvivoのconceptualなassumptionやmodelを実際にテストできるようになった。百家争鳴だったtissue stem cell業界も、technical advanceによってサイエンスのメスが入りつつある。 腸幹細胞として有名なLgr5陽性細胞がcryptの底にある(crypt basal cell, CBC)。そのほかに+4細胞という幹細胞が提唱されてきた。CBC(細胞周期早い)が使い捨ての幹細胞、+4細胞(細胞周期遅い)が大元の幹細胞とhypothesizeされたこともあったが、これまでのエビデンスはそれをサポートしていないようだ。 1.+4細胞はLgr5やその他CBCマーカーを発現する。なので、+4細胞がdistinct entityなのか疑問が残る。 2.Lgr5陽性幹細胞CBCを抹消すると+4細胞がバックアップとしてはたらくと言われたが、同じラボの最近の報告によると傷害モデルに依存するようだ。DTRモデルだと+4細胞がバックアップするが、radiation modelだとすなわち+4細胞はバックアップしない。 3.そして、最近になり+4細胞は実はLgr5陽性幹細胞CBCが分泌系にコミットした前駆細胞(まだLgr5陽性)であり、ストレスによって多分化能を獲得する。同様の報告は他グループからもなされている。どうやら脱分化のようだ。 ということは、 stem cell A and stem cell B are located in indepedent niches. Not sure if A and B are parallel or hierarchical.(ヒエラルキーの場合は、+4が大元) というより、 stem cell A gives rise to progenitor, which can dedifferentiate to stem cell A なのか。 いずれにせよ生体にとって結果は同じ。傷は治る。それがどういう経路をたどった細胞なのかで喧々諤々あるんだけど。 実際に細胞をイメージングするにこしたことはない。今回のライブイメージング論文では、Sup Fig4にあるように、CBCに比べて+4にあるLgr5陽性細胞が早く分化していくのがダイレクトに示されている。ということは前駆細胞だと考えられる。なので、上記の3(+4細胞は前駆細胞であり、大元の幹細胞ではなさそうだ)は更にサポートされたようだ。なので、homeostasisにおいてはLgr5陽性幹細胞が+4前駆細胞をproduceするのだろう。 まだ上記2の傷害モデル間の差異はややこしいとこが残ってる。しかし、これもいずれイメージングされるだろう。
by sugirioblog
| 2014-02-17 21:08
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