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2014年 01月 15日
トークと論文は全然違う。
先週のボストンでトークしたときは、ラボメンツからも3 head monsterと危惧されたゴテゴテのストーリーも無事に手なづけることができた。最初から最後まで聴衆を呑むことができた。本番はちょっとしたトランスと気迫で何とかなっているから、(トランスしきれない)内輪のリハはたいていクソミソになってしまう。もちろんスライドのロジックには細心の注意を払う。今回の3 headを手なづける前は相当なストレスだった。本番が始まって最初の2分で、自分のthe worldに聴衆を引き込めたのがわかったときはホッとした。 しかしホンモノの同業者が聴衆に一人でもいると、うちのラボ特有の現状を思い知らされる。彼らはhostileな刺客となってかかってくるので、片手の手品で聴衆をmesmerizeしながら、もう片手で真剣で切りあうことになる。 本当のpeerが一人もいない研究所で甘んじてるうちの学生やポスドクたちは刺客とやりあったことがなくぬくぬくしてる。本当に危険かもしれない。 論文はそうはいかない。トークはshowbizな側面もあるけど、論文は厳密なサイエンスで勝負だ。 シンプルでクリアなたった一つのストーリーをデリバリーする必要がある。論理ジャンプしまくって複数のストーリーを一本の論文にぶち込むのがうちのラボの悪しき風習だし、トークのshowbizを引きずってる名残だけど、もはや通用することはない。ridiculously terrific writingの持ち主ならそれでも料理できるかもしれないが、それは滅多にない才能の持ち主だ。 writingは自分は並以下なので、ロジカルにstructureを並べようとするだけになってしまう。なんというか、色もサイズも違うレンガを順番にならべて家を作る感じ。順番(ロジック)があってても、隙間が大きくちぐはぐ。上手い人はレンガが継ぎ目なくつながっていく。水面を歩いて渡る滑らかさ。 並のwritingの腕しかないなら、1論文1ストーリーの鉄則でシンプルかつ良いデータを目指すべきだろう。欲張ってゴテゴテとストーリーを付け足すと、要旨が全く通じなくなって論文そのものが消えてしまう。 トークと論文は異なる方向の天稟(+トレーニング)が要ると思う。 それに、vivoのニュアンスされたimplicationで押しまくる(やんちゃする)ことはいけない。つまり白黒つかないデータを恣意的に解釈して自分のpet hypothesisに持っていくこと。これはmagical writingでいくらごまかしても、ホンモノのpeerにはバレ、刺客をつくることになる。
by sugirioblog
| 2014-01-15 15:16
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