以前の記事
2018年 05月 2018年 04月 2017年 12月 2017年 05月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 外部リンク
カテゴリ
その他のジャンル
最新の記事
記事ランキング
検索
|
2013年 05月 31日
お隣の大学にMGさんがセミナーに来て先日の論文の紹介+続きを話してくれた。
論文は知ってるけど、次の展開が気になってた。ああ、やっぱり。やっぱり。思ったとおりのストーリー展開だった。結果も含めてここまで予想があたるとは。そのもっと次も見えてくる。 ぼくのと彼の系は全然違うように見えるけど、実はむちゃくちゃ似てるようだ。機能も分子も。 で、初対面だったけどMGさんともいろいろ話した。セミナー後も2人でいろいろ議論してたら、どうもホストの人から感謝された。 もしぼくが彼のやってるバイオロジカルシステムを習得した場合、どうなるだろう。 良さそうな点。 1.ぼくの研究のバックグラウンドがそっくりそのまま展開できそうだ。 2.彼らの実験系もかなりリファインされている。少なくともうちのラボでもやってる別の系よりは攻め手が多そうだ。 3.彼らは膵臓も研究してるのか。学部の頃やってたなあ。懐かしい。ぼくのこれまでのバックグラウンドが全部線でつながりそうだ。 気になる点。 1.あまりに似すぎてるから、新鮮味はどこまであるのだろう。 例えば反対の例として学生のとき酵母のクロマチン構造を研究してからポスドクでヒト癌をマウスに移植するモデルを研究するくらいの大転進を周りで見てきた。この二つはすごくかけ離れた点と点だ。これらをつないで線にできればすごいオリジナリティが生み出せそうだ。この場合のつなぐとは、表面的に両方の系を並行してやるというわけでなく、芸の肥やし的にもっと深いところでその人らしい研究の源流つまりオリジナリティを熟成することだと思う。たとえ系が違っても論文を見ればその人の仕事だと誰もがわかるような。 それが起こるのは研究者キャリアのどこになるだろうか。PIになるときだろうか。それとももっとestablishしてからか。すぐにではなく、互いの点が成熟する必要がある。 僕の場合、もう半分知ってるような系だから単純に融合させるのはあまり難しくないだろう。だからポスドクの時に既にそうしていたい。本当のオリジナリティを出すにはもうひとひねり必要だ。それはに、たぶんアレだろう。 2.競争。ぼくらの分野ほどではないだろうけど、どれくらいあるのだろうか。噂ではほとんどないと聞いたけど、そうだとしたらなぜだろう。システムにすごい難点があって(HSCで生化学はまず不可能、のような意味で)人が寄り付かないのだろうか。 全然関係ないけど、最近聞いた怖い話。Tamでわけのわからん遺伝子が誘導されて、その細胞をlineage tracing。なまじエンドで若干出てるぶん、Tamで過剰に出た分によるアーチファクトに気づかない。おそろしい話だ。Tamを食わせんとそもそもトレーサーは光らない。だからTam抜きコントロールが使えないのか。エンドのレポーターではトレースはできないし。この場合、Tam食わせた直後(アーチファクトがビンビン出た)とエンドのレポーターを比べるのが大事なのか。 追記。あとDoxの系で見たり。でもひとつのラボでTamもDoxも両方使って同じ観察を確認してるのはまず見たことがないなあ。。。
by sugirioblog
| 2013-05-31 10:47
|
ファン申請 |
||